葉の一部が白くなる植物・半夏生(本町)
半夏生(はんげしょう)は、二十四節気の一つで「夏至(げし)」から数えて11日目にあたる日で、農作業の節目とされる重要な日とされ、梅雨明け前の節目となっています。この時期には、「半夏(カラスビシャク)」は芽吹き、また「半夏生(半化粧;はんげしょう)」の小さな白い花も咲きます。「半夏」と「半夏生」は全く別の植物で、「半夏」は、サトイモ科の植物で根茎を乾燥させたものは、半夏という生薬として使われている。一方、「半夏生」は、ドクダミ科の多年草で、独特の臭気を持っており、利尿、解毒、解熱作用があるとも言われている。ここで紹介しているのは、「半夏生」で、この時期に白い花穂をつけ、そのすぐ下の葉が同時に半分ほど白くなるのが特徴です。花の時期が終わると葉の白い部分は、元の緑の葉に戻る不思議な植物です。花穂が目立たないので白い葉で昆虫を誘い寄せているとの説もあります。京都の建仁寺両足院の半夏生は有名らしいです。関西地方などで、半夏生の日にはタコを食べる風習があり、これはタコの足のように稲がしっかりと根を張り、豊かに成長することを願う、田植え後の伝統的な風習の名残とも言われています。